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先輩看護師からのいじめに絶望しているあなたへ

「実は職場でいじめられてて…」

後輩から相談を受けたことがある。

彼女は私と同じ看護師。
中学時代からの後輩で、高校、専門学校と同じ道を歩んできた。
いわば腐れ縁でもあり、先輩後輩でもあり、親友でもある。

そんな私にいじめの相談をするのは、想像するにかなり勇気がいっただろう。

私自身、職場でいじめを受けた経験がある。

その時は誰にも相談できなかった。
「社会人にもなっていじめを受けている」なんて恥だと思っていたし、私自身それを認めたくなかったのかもしれない。

一人で悩み、苦しみ、絶望した。


いじめに苦しんだ日々

私がいじめを受けたのは、新卒の頃。

毎日のように罵倒された。

きっかけはカンファの時。
ある先輩のミスを指摘してしまった。

それからいじめが始まった。
物が無くなったり、あいさつを無視されたり、連絡が回ってこなかったり。

「やっぱりまずかったかな…」と思ったけど、大丈夫だとも思った。
同期とはまだ仲良かったし、口をきいてくれる先輩もいた。

でもどんどんエスカレートしていった。

「ミスばっかりするな」
「反省してない」
「ずる賢いバカ」
「病院の恥」
「生きてるだけで迷惑」

面と向かって罵倒されるようになった。

同期がよそよそしくなり、口をきいてくれていた先輩も話してくれなくなった。

看護師になって初めての職場。
右も左も分からない。
そこでの孤独は恐怖でしかなかった。

業務上のトラブルも助けてもらえない。
何をどうやっていいのかもわからない。
師長だけが唯一助けてくれたが「何で先輩達に聞かないの!?」とよく怒られた。
それでも師長を頼るしかなかった。

ただ師長が不在の時はどうしようもなかった。
問題を見て見ぬふりをするようになった。
問題を隠すようにもなった。
毎日が怖かった。

ゴミでサイテーな自分が嫌いだった。
死にたいと思った。

1年目の夏ごろには私のメンタルは限界だった。


なぜ辞められないのか?

後輩と私の受けたいじめは、よく似ていた。
何も分からない場所に放り出され、一人でもがき苦しんでいた。

「一人でよく頑張ったよ…。絶対に怖いよね…。本当にすごいと思う」

後輩は大泣きした。

「そんな病院今すぐ辞めよう!?」

でも後輩は「ウン」とは言わなかった。
辞めるには早すぎる、まだ技術が身に付いていない、将来が不安。そういった理由を口にしていた。
でも根底には「いじめで退職する恥ずかしさ」を感じているようだった。


恥じるべき人達は?

後輩はすごく頑張った。
極限のプレッシャーがかかる医療という現場で、誰にも頼れず一人で戦った。

並大抵じゃない。
お世辞でもなく尊敬に値する。

だからこそ「いじめを受けた」と恥じるのはやめてほしい。
あなたはまったく恥ずかしくない。

恥じるべきなのは、いじめを行う人間達である。
恥じるべきなのは、そうした人間達を野放しにしている、組織である。

人間は誰もが暴力性や残虐性を持っている。
でもそれを抑え込むのが、人間の理性であり、社会人である。

それが欠如した人間こそが恥じるべきだと思わない?

私たちは定時になり、家に帰れば自由になれる。
犬と遊んだり、友達と出かけたり、テレビを見たり、スマホゲームを楽しんだり。

でも看護師は「教育」の名のもとに、数少ない自由すらも奪われる。
時にはいじめの延長として、終わりの見えない長時間労働を強いられる。

一日の大半が、仕事を考える時間で埋め尽くされる。
唯一自由になれるはずの睡眠中ですら職場の夢を見てしまう。

そんな地獄を耐え抜いてきた後輩は本当にすごいと思った。

恥じるべきなのは、いじめを行う人間達である。


説得

「もっと自分を大切にしてほしい」

将来の不安が大きいのは分かる。
現状維持で何とかしたいのも分かる。

けどマイナスの状態で維持してどうなるの?

いじめてる人達が変わってくれるを待つ?

そんなのは期待できない。
学校でいじめてた人達が良い人に変わることなかったでしょ?

人は変わらないし、他人は変えられない。
自分ではどうにもならないことで、悩んでもしょうがないよ。

悩みはエネルギーをどんどん奪っていく。
そんな無駄なところで時間を使っちゃダメ。

今の若い時間は、人生で1度っきりだよ?

今のままだと絶対にダメになる!

あなたが活躍できる場所で、いろんな経験をして、いろんな事を楽しんでほしい。
人はそうやって成長していくから。

今の職場はどう思う?

まったく逆だよ?

自分らしく働けない場所で、消極的になって、苦痛ばかりの毎日で、ずっと自己嫌悪。

どんどんネガティになってない?
「どうせ私なんか」って思ってない?

自分を悲劇のヒロインにする人は、自分をダメにする人。
幸せになれない。

私は自分の過去を初めて話した。

後輩は驚いていた。

私は泣きながら説得した。

次の日、後輩は辞表を出した。


いつでも辞められる

「イジメなんてしていません!」

師長に辞表を出し、その理由を告げ、いじた人間達が呼ばれそう言ったらしい。

百歩譲って、嘘ではないのかもしれない。
人は自分がやったことを都合よく簡単に忘れる。

いじめなんてそんなモノ。
そんな連中に付き合うのは、時間の無駄。
さっさと別の道を進むのが賢い生き方。

私達はいつでも辞められる。
求人は多いし、内定も出やすい。
それが看護師の特権。

せっかく苦労して取った資格なのだから、その特権をドンドン活かしてほしい。

あなたはいつでも辞められる。


後輩のその後

先日、後輩に会った。

転職して半年ほど経ったが、楽しくやっているようだった。
頼りになる先輩、厳しいながらも公正な師長、ダジャレばかり言う医師、チームワーク抜群の同僚達。

「あの時、辞めて本当に良かった」
「いじめられ続ける人生なんてありえない」
「今の職場は本当にいい感じ!」
「本当にありがとう」

後輩は自分を活かせる場を見つけれた。
本当によかった。

自分に合った職場を見つけるのは難しい。
職場は、働かなければ分からないことが多い。

運の要素が多い。
失敗のリスクはどうしてもある。

「転職アドバイザーを利用してみなよ」

後輩は、転職サイトに登録し、アドバイザーのサポートを受けた。

前よりも給料がよく、休みが取りやすく、寮に入れ、希望する内科の急性期。
希望に合う求人を探してくれる。

上下関係が緩く、スタッフの仲は良好、しっかり者の師長、パワハラに厳しい理事長。
転職アドバイザーは、病院の内情も過去にサポートした看護師から聞いてくれる。

「ここなら大丈夫」

後輩はそう言って転職した。
それがドンピシャに当たった。

もちろんこんなに条件の良い病院は滅多にない。
良い職場ほど離職率が低く、求人が出ない。

でも転職アドバイザーなら探せる確率は高くなる。
「例の優良病院から求人が出る」「来週、公開予定」「先行して面接を申し込みますか?」と、まだ非公開の求人も教えてくれる。



追記

転職アドバイザーの詳しい記事があった。
気になる方はコチラを見てほしい。
 ↓
看護師向け 転職サイトの正しい選び方


いじめを受けてもまずは自分を第一に。
他人にメチャクチャにされる人生なんて歩んではいけない。

自分を大切に。
自分の意志で生きてください。
まずは一歩の勇気から。